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August 12, 2010

1973 Carrera RS と 2010 GT3 。

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今となっては半月ほど前の7月下旬の話ですが、2~3日のインターバルを置いて、新旧ポルシェ911のスパルタン系モデルをドライビングする機会に恵まれました。

最初が名古屋近郊で乗ったこれ、1973年カレラRS。911として初めて「カレラ」の名と「RS」の名を名乗った有名なクルマで、当時のグループ4「スペシャルGT」のベース車として開発されたホモロゲーションモデルでした。

そのポイントは、標準の911Sより100㎏以上も軽い900㎏台の車重、当時の911で最大の2.7リッター空冷フラット6エンジン、前後スポイラーとリアのオーバーフェンダーで武装したボディ、の3つでした。

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一方、箱根で走らせた2010年911GT3は、今日の997後期型をベースにしたスパルタンモデルで、レース仕様のベースモデルとしての役割はGT3RSに任せているため、主な用途は硬派なドライビング好きのためのロードゴーイング911だといえます。

こちらのポイントは、空冷エンジンと同形式の高剛性な通称GT1クランクケースを使った3.8リッター水冷直噴フラット6エンジンと、そのハイパワーおよび使用目的に合わせて締め上げたシャシー、それに惜し気もなくスポイラーをはためかせたボディにあります。

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1973年カレラRS、通称「73RS」には主に内装の違いによって3つ、もしくは4つの仕様があったといわれますが、写真のクルマはそのなかで最も快適な装備を持つ「ツーリング」と呼ばれる仕様で、リクライン可能なスポーツシートが標準で備わっています。

しかしそれでもこのコクピット、普通の911とはちょっと違うスパルタンな空気を感じさせるのが、73RSらしいところであります。ただし写真のステアリングホイールは社外品で、標準仕様は他の911と同じ4本スポークデザインの小径版という渋いものでした。

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こちらは2010年GT3のコクピットですが、センターのホーンボタン以外に一切のスイッチ類を持たないシンプルなステアリングホイールと、座面にアルカンターラを張ったフルバケットシートが、並みの911ではないことを明確に主張しています。

それに加えてフロアコンソールから生える6段MTのシフトレバーが、GT3の何たるかを物語っているといえます。2ペダルギアボックス全盛の今、古典的な3ペダルMTしか選択肢がないところに、GT3のキャラクターが鮮烈に表現されているのです。

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フロント以上にポルシェらしさ、911らしさが見える斜めリアビュー。個性的なダックテールスポイラーが、73RSをいやが上にも特徴づけています。

ホイールベース:2270mm、外寸:4102×1650×1320mm、車重:960㎏、前輪:185/70VR15、後輪:215/60VR15、空冷フラット6:2687cc、210ps/6300rpm、26mkg/5100rpm、最高速:245km/h、0-100km/h加速:5.8秒。

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現代の997GT3も、ポルシェらしさ、911らしさといえばこのアングル。2段重ねのリアスポイラーが臨戦態勢を隠そうとしていません。

ホイールベース:2355mm、外寸:4445×1830×1280mm、車重:1395㎏、前輪:235/35R19、後輪:305/30R19、水冷フラット6:3797cc、435ps/7600rpm、430Nm/6250rpm、最高速:312km/h、0-100km/h加速:4.1秒。

で、ドライビングしてどっちがより愉しいか、つまり快感がより大きいのはどっちか? それにはドライバーの好みによる個人差もあると思うけれど、僕の見解は想像がつくのでは? それについて確実に知りたい方は、9月7日発売のポルシェ専門誌『911DAYS』Vol.41、および自動車誌『Tipo』10月号の、チェックをよろしく!

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