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December 31, 2008

師走の富士山麓で、ジュニアZに惚れ直し。

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富士の裾野、須走りのワークショップ Blue Art に預かってもらいっ放しになっている「AR-JZ」こと1970年アルファ ロメオ・ジュニアZ。どうしても今年中に一度乗りたくなって、12月28日、師走の日曜日、須走りにいって走らせてきました、4ヶ月ぶりに。

気圧などの条件が悪いとグズり気味だったウェバーキャブレターの再調整と、それに関連するバルブタイミングの再調整のためにワークショップ入りしていたのですが、それらの調整の完了を確認にいく時間が取れなかったのですね、これまで。

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そこで、コクピットに収まってエンジンの始動。最初はバッテリーが弱っていてスターターの勢いが足らずに不発、途中で別のバッテリーと結線してエレキをもらったら、1.3リッター・アルファツインカム、“ヴヴヴヴォワーン”と雄叫びを上げたのでありますよ。

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須走りから国道138号線に躍り出て籠坂峠を越え、山中湖に突き当たる信号を右折、湖岸に沿ってしばらく走ったところで右折して山梨、神奈川、静岡の3県が交わる三国峠の上りに挑み、巨大な水溜りのように見える山中湖とその左側にそびえる霊峰富士山を眼下に望む峠の中腹にジュニアZを停めてシャッターを押したのが、上の写真。

エルコーレ・スパーダ作のシャープなザガートボディ、実に魅力的でしょ、っと自画自賛。

ここから今度は静岡県側に向けて明神峠の猛烈な下りをダウンヒル、富士スピードウェイの東側に降り、そのゲート前をかすめた末に須走りに帰って、富士の裾野のワインディングロード巡りは終わったのでした。

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その間、2基の40DCOEウェバーを備える1290ccアルファツインカムはグズることなく滑らかに反応して充分なパワーを生み出し、豪放な爆音を奏でながら車重1トンに満たないザガートボディを軽やかに加速させたのであります。

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こうして1時間半ほどのドライビングの末、ガレージに帰りついたのですが、いやいや惚れ直しました、ジュニアZ。軽い身のこなし、正確なステアリング、極軽のアンダーステア、確実なブレーキ・・・。ワインディングロードにおけるジュニアZの操縦感覚は、70年代初頭の1.3リッター級GTとして文句なしのものだといっていいでしょう。

世の中、途方もなく厳しい経済状況にあって、来年もその厳しさは増すばかりと予測されていますが、この日ドライビングして惚れ直したことによって、AR-JZを964C2GTとともに可能な限り維持し続けようと決意しました。

この『TAKUMI YOSHIDA.log』、おそらくこれが2008年最後のアップになると思います。皆さん、膨大な数のアクセスと、たくさんの愉しいコメント、本当に有り難うございました。 来年も、どうぞよろしく!

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December 27, 2008

964C2GT & 997GT3RS。

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12月24日、自動車誌『GENROQ』3月号のスーパースポーツ取材のためにFSW=富士スピードウェイにいったんですが、そこでモノにできていちばん嬉しかった画像がこれ、964C2GTと997GT3RSのいわゆるツーショットであります。

GT3RSのグリーン、現物を並べて比べるとC2GTのシグナルグリーンよりほんの少しだけ緑が濃いんですが、写真でもその微妙な違いが分かるでしょうか?

ところで、C2GTの前輪とホイールハウスの隙間、気にする人は気にするんでしょうね、きっと。でも、カッコのためだけに車高を下げるのもちょっとね、という気分。ま、来年になったら、何か策を考えましょう。

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これはもう少しフロント寄りからみたショット。C2GTの964RS3.8用リップスポイラー、控え目ながらチョイ不良な雰囲気を出してますよね、と自画自賛。

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大きなテールのウィングがどーんと目につく997GT3RSの斜めリアビュー。一方の964C2GTは、スリムなキャビンと、そこから適度に張り出したリアフェンダーとのコントラストがなかなか魅力的であります。

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December 23, 2008

Good-bye GOLF GLi!

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今月21日の日曜日、ゴルフⅤ GLi が僕のもとを去っていきました。2004年12月26日に納車されてから3年11ヵ月と25日、ま、ほとんど4年ですね、僕がこのシルバーのゴルフGLiに乗っていたのは。

ゴルフⅤの美点についてはこのブログでもすでに何度も書いているので、細かいことは省きますが、実用車として極めてバランスの取れた文句なしにいいクルマで、比較的コンパクトなモデル1台ですべての用途をまかなおうとするなら、世界中で最も間違いのない選択だといっていいでしょう。

だったら何で手放すのかというと、ジャーナリストのなかでは1台のクルマにけっこう長く乗るほうの僕も、4年間乗り続けるとさすがにそろそろ他のクルマに乗りたくなってきた、というのが理由のひとつ。

それに加えて今年、セカンドカーを1965年911から1991年964C2GTに替えたことによって、そのC2GTでどこへでも出掛けられるようになったため、ファーストカーにゴルフⅤほどの長距離クルージング能力が必要なくなったのが、もうひとつの理由ですね。

そこでファーストカーをゴルフⅤよりも小さいクルマに乗り換える、いわばダウンサイジング作戦を敢行することにした、というわけであります。ただし現時点では、乗り換えるべきクルマは具体的に決まっていませんが・・・。

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少し前に親爺同士の呑み会でそんな話をしたら、呑み仲間のひとりが「実は前からゴルフが欲しいと思っててさ~」とのこと。そこから話はとんとん拍子に進んでこの日曜日の昼下がり、走行45488㎞の時点でゴルフGLiは僕のもとを離れてくことになったのであります。

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新しいオーナーのドライビングで事務所のあるマンションのパーキングスペースからバックで出ていく2005年ゴルフGLi。このゴルフⅤの斜めリアスタイル、今でも決して古臭くなく、相変わらずチャーミングに見えるのは、別れの寂しさがそれを強調しているからでしょうか。

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師走の世田谷の裏路地を遠ざかっていくゴルフGLiの後ろ姿。この日の夜、新オーナー氏に電話で第一印象を尋ねてみたところ、「かなり速いし、思ったより軽快だし、乗り心地もよすぎるほどだし、いいモノを譲ってもらったという気分ですよ!」という絶賛をいただき、元オーナーとしては大いに安心したのでありました。

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December 14, 2008

理想の成田エクスプレス。

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今年もまた年間10回ペースで海外出張、それも大半がヨーロッパまで往復してきたわけですが、僕の場合はまず例外なく成田空港まで自分のクルマを運転して出掛けています。

公共交通機関を使うのと違って、出発の時間を自分で自由に決められるのが大きな理由のひとつ。

もうひとつの理由は帰路、巨大な公共交通機関である国際線の飛行機から降りて成田に着いたとき、そこからバスや電車ではなく自分のクルマに乗って帰れることによって、ひと足早く自分の家や事務所に帰ったのと同様の安らぎを得られることにあります。

そういうパーソナルな成田エクスプレスとしては、僕がいま足にしているゴルフⅤのGLiなんかは、かなり理想に近いクルマではないかと思いますね。

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例えば往路、充分な余裕を持って出発したはずでも、首都高で事故渋滞に巻き込まれてけっこう時間が切迫したときなんかに、止む無くペースを上げるときの高速クルージングの安定感なんか、このサイズのクルマでこれ以上のもの望むのは難しいのではないでしょうか。

一方、成田でいつも預けている空港近くの民間駐車場では、預けてからのクルマの移動はそこのスタッフに任せることになるんですが、そういった移動のための運転を心配なく任せられるのも好ましい点ですね。もしもMTの964C2GTなんかに乗っていった日には、クラッチのこととか心配で、気安く預けられそうもありませんから。

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それと、さすがに居住空間やラゲッジスペースの広いゴルフのこと、今回のように新しいスーツケースなんかアッチで入手してきてしまったときでも、こんな風に簡単に室内に収めて帰ってこられるのも優れたポイントのひとつだといえます。

ただし、今の僕にとって理想の成田エクスプレスといえるこのゴルフGLiも、場合によっては次の海外出張には乗っていけない可能性もあります。その理由と顛末については、実際にことが動いた後に、またリポートしましょう。

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December 06, 2008

C2GT、17インチは走ってどうなのか。

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前回の「964C2GTに17インチを装着した」に多くのコメント、ありがとうございます。あそこに寄せられたコメントに回答する意味も含めて、この「C2GT、17インチは走ってどうなのか」をアップしてみましょう。

まず964RS用の通称カップホイールのオフセットに関する質問への回答ですが、当方に勘違いがありました。カップホイールのオフセットはフロントの7.5J×17、リアの9.0J×17ともに+55㎜、が正解です。

それに対して装着したAUTOSTRADA SPREAD-M7はF=7.5J×17が+52㎜、R=9.0J×17が+47㎜ですから、何人かの方からご指摘のように、M7の方がカップホイールより外に出っ張ってきますね。

それにもかかわらず、M7に替えてもステアフィールに違和感が生じていないのは、M7のフロントの+52㎜というオフセットが、C2GTがもともと履いてた6J×16の標準ホイールと変わっていないからです。

このフロントのオフセット+52㎜が標準ホイールのそれと同じ数値だったことが強く印象に残っていて、どうやら僕はカップホイールのオフセットも同じく+52㎜ではないかと勝手に解釈してしまったようです。

ところで、SPREAD-M7ホイールの大きなポイントのひとつは、鍛造であることに起因して非常に軽量なことですが、タイヤを組み込んで計測してみたらその軽さが期待以上であることが分かりました。

標準セットのフロントが6Jに205/55R16、リアが8Jに225/50R16に対して、同じBSポテンザRE050のままフロントが7.5Jに205/50R17、リアが9.0Jに255/40R17へとインチアップおよびワイド化を施したにもかかわらず、タイヤ交換時に計測したその重量はなんと標準ホイールによる16インチセットより軽かったのです。

計測した結果は、フロントが16インチの19.1kgに対して17インチが19.0kg、リアが16インチの21.5kgに対して17インチが21.2kgというもので、軽量化フェチのスポーツカー親爺としては実に嬉しかった!

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さて、ドライビングしての官能評価、すなわちロードインプレッションですが、上記の重量計測結果からも当然予想されたとおり、一番心配していたバネ下が重くなった印象は皆無でした。

とはいえ一段と扁平になったことでサイドウォール剛性が上がったため、突起越えの際などのショックが若干硬くなったという印象はありますが、16インチもそうだったように距離が進むと改善される可能性は大いにあります。総じて、乗り心地の明確な悪化は事実上感じられない、といっていいでしょう。

と同時に、フロントホイールのオフセット量が標準の16インチと変わらないことから想像できるように、ステアリングのフィールにも違和感は生じておらず、すこぶる自然な操舵感がキープされています。

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では、17インチのM7+RE050にして好転したことといえば、まず以前よりタイヤの回転がスムーズに感じられることがあげられます。これはM7ホイールの真円精度が純正16インチホイールを凌ぐレベルにあることを示していると推測できます。

続いては、205/55R16から205/50R17に替わったことでフロントタイヤのサイドウォール剛性が上がったことに起因して、ステアリングの切り始めのレスポンスが一段と鋭くなり、軽く切り込むだけでノーズが実に活き活きと向きを変えていくようになりました。

これは、首都高のとあるコーナーでそれを初めて明確に実感したとき、思わずコクピットで「ヒャッホー!」などと一人で叫び声を上げてしまったことからも、その気持ちよさを説明できるかもしれません。

それに関連して、フロントが205、リアが255と、前後のタイヤトレッド幅が大きく異なることに起因するアンダーステア傾向の発生を若干心配したのですが、実際にはそういった傾向はなく、印象としてはむしろ一段とニュートラルに近い感触でコーナーを抜けていけるようになったのであります。

メーカー自身が964カレラRSでこの前後サイズの組み合わせを設定したのだからきっと間違いないだろう、というポルシェに対する信頼が、好ましい結果を生んだといっていいでしょう。

例えばそれは、カレラ4のリアトレッドを後輪駆動のカレラより広げることで、アンダーステア傾向をむしろ軽くしている997なんかのやり方と、基本的に同じと考えていいかもしれません。

となるとC2GT、現状では標準のままのサスペンションに手を入れる必要はないのか、という質問が皆さんから寄せられるのではないでしょうか。

それに対して、箱根・伊豆のワインディングロードを適度なペースで駆けてみた印象からいうと、サーキットを攻めるとか、公道でもタイムを詰める必要のあるようなイベントに本気で参戦するのでなければ、ノーマルの脚のままでも充分にいけるという感触が得られました。

つまり、タイヤの剛性とグリップが上がったため、限界が高くなると同時にコーナーでのロールは以前より確実に大きくなりましたが、それを巧くいなすコーナリングを実践すればノーマルサスペンションでも大きな問題はない、という実感ですね。

とはいえ、17インチのホイール&タイヤのポテンシャルを存分に生かしたコーナリングを味わいたいのであれば、サスペンションに適度に手を加えるのがベターであろうことは容易に想像できます。

そういう状況なので、シグナルグリーンの964C2GTのサスペンションを今後どうするのか、もう少し走ってみて結論を出そうと思っているので、興味のある方は今後も当ブログに注目していてください。

というわけで、16インチタイヤのもたらすグリップやロードホールディングに不満があったわけではなく、それよりもむしろC2GTの名に相応しいルックスを得たいという“不純”な動機から装着した17インチですが、見た目が成功裏にインプルーヴされただけに留まらず、ドライビングフィールまで多くの点で明確に向上していることに悦びを禁じ得ない、スポーツカー親爺なのでありました。

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