軍用飛行場跡で味わった、新型カレラ4&カレラ4Sの実力。
ちょっと旧い話になりますが、7月の末、新しいポルシェ911、すなわち997後期型の4WDバージョンの国際プレス試乗会がベルリン郊外で開かれ、例のごとく2泊4日の旅程でドイツまで往復してきました。
今回の試乗会の主たる舞台はここ、東西冷戦時代に東ドイツを管理下におくためソ連軍が駐屯していたという広大な軍用飛行場跡地を転用して使う、ミシュランのテストコースであります。
幅数百メートル、長さ数キロに及ぶ、末端が見えないくらい長大な滑走路などを駆使したこのテストコースの広大さを、上の写真から感じ取ってもらえれば幸いです。
手前の赤いのが、ポルシェのドライビングインストラクターが乗るリーディングカーのカレラ4S=C4S、その奥のブルーのは僕らがドライビングしたカレラ4=C4の1台でした。
これまでのビスカスに代わって電子制御多板クラッチによる4WDシステムを備えた新C4&C4Sは、この高速ハンドリング路でもとてもコントローラブルかつファン・トゥ・ドライブでした。
インストラクターのC4Sは2台前のクルマの影に隠れて見えませんが、4台からなる僕らのグループは彼の赤いC4Sを追って、エアポートサーキットにおける911ワンメイクレースのような走りをエンジョイしたのでした。
写真の左側にノーズが見える2台は、別のグループのC4&C4Sたち。右の中身のない電話ボックスは冷戦時代の名残りか・・・。
それと今回は真夏のヨーロッパの陽光のせいでしょうか、普段はあまり心を動かされない“真っ赤なポルシェ”がけっこうチャーミングに見えました。
このC4S、いつもの911の赤より若干オレンジっぽい色に見えて、なかなかいいなと思ったんですが、カラーネームは昔からある「ガーズレッド=Guards Red」のままとのこと。
今回、大いに感心したことのひとつは、新しい電子制御4WDシステムとPDKの相性が抜群なことで、例のエアポートレースでもDレンジに入れたままで、常に望むギアを選んでくれます。
その一方で、PDKのステアリングスイッチの操作ロジックは、1ヵ月半前の後輪駆動モデル試乗会に続いて、今回もジャーナリストとエンジニアの論戦の的になったのでした。
新型C4&C4S試乗会の模様は、今月26日発売の『LE VOLANT』、『NAVI』、『GENROQ』などの自動車誌、および9月7日発売のポルシェ専門誌『911DAYS』に詳しくリポートしているので、興味のある方はチェックをよろしく。






Comments
komiさん、
ステアリングシフターは僕もフェラーリ式の固定パドルが一番操作しやすくて、好きです。
フェラーリ以外ではアストンのパドルも固定式ですが、意外にもシトロエンも固定式パドルを使っています。
彼らのワークスラリーカーから来ているんですね、きっと。
もっとも同業者のなかには、ステアリングといっしょに回るタイプのパドルの方が好きだというジャーナリストもいますが。
Posted by: 吉田 匠 | August 26, 2008 at 01:10 AM
ステアリングスイッチはフェラーリの固定パドルが違和感なくベストだと思います。いまだに壊れない信頼性もフェラーリにしては驚きです。
ドイツ車はパドルシフトに関して言えば10年出すのが遅れて、操作性に関しては未だ遅れていると思います。
こういう操作に関してはメーカーで話して、統一性を持たせた方が良かったのではないでしょうか。
Posted by: komi | August 23, 2008 at 09:37 PM
Tadashi.Nさん、
964C2“Ti”ですか、それは素敵なネーミングだ!
> エンジンを切ってからいきなりファンが回り出して、それが長くて不安になったり、
う~ん、凄いですね。
ガーズレッドの964C2Ti、年式は何年のモデルなんでしょうか?
なるべく末永くエンジョイしてください。
Posted by: 吉田 匠 | August 23, 2008 at 08:49 PM
匠さんこんにちは!
初めまして!今月僕も964C2Tiを
衝動買い。91年式ガーズレッドです。赤も緑に負けませんよー!
それにしても驚きの連続です。エンジンを切ってからいきなりファンが回り出して、それが長くて不安になったり、ホイルやエンジンルームがすぐ汚れるし、取説と匠さんを行ったり来たりの毎日です。
Posted by: Tadashi.N | August 20, 2008 at 10:39 AM