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August 10, 2007

古今のフェラーリから1台選ぶとしたら・・・。

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<すべての画像は画面をクリックするとサイズが拡大されます>

旧いモデルでも現行生産車でも構いませんから、フェラーリのなかから最も好きな1台を選んでください、というとんでもないオファーが、僕もクルマの記事を執筆している一般誌『Pen』からきたのは先月後半のことでした。なんでも8月15日発売号がフェラーリ特集で、そのなかに著名人の選ぶ1台という項目があって、そのための取材とのことでありました。僕が著名人なのかどうかは大いに疑問ありですが、すでに多くの方々が選択済みなので、なるべくそれらとダブらないチョイスをお願いしたい、とのこと。というわけで、他の方々がすでに選択済みというモデルのリストを見せてもらったら、ラッキーなことにこのクルマはまだ選ばれていませんでした。

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そこで僕はこの「250/275LM」を、僕の1台として選んだわけですね。1963年秋に250LM=250ルマンとして発表されたこれは、3リッターV12をミドシップに搭載したGTプロトタイプ、つまり純レーシングスポーツの250Pにピニンファリーナデザインのロードカー風ベルリネッタボディを被せた究極の「羊の皮を着た狼」で、エンツォはこれをGTとしてホモロゲートしようと試みたのでした。結局250LMはGTには公認されませんでしたが、1965年のルマン24時間に3.3リッターエンジンを搭載した275LMとして1、2位でフィニッシュを決めて、その車名の意味を見事に達成したのであります。

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この250/275LM、ピニンファリーナのボディが素晴らしく魅惑的であるのに加えて、ロードカーを装っていながら実はレーシングカーであるという、中途半端なキャラクターに僕は魅力を感じるのであります。クラッチが特殊なために発進が難しいといわれますが、空いたワインディングを飛ばすチャンスにでも巡り合えたら、死ぬほど官能的なドライビングが味わえるであろうことは想像に難くありません。

ちなみに写真の250/275LMは、僕が持っているイタリアのBburago=ブラーゴの1/24スケールモデルで、ホイールがボラーニのワイアではなく、カンパニョーロもしくはクロモドーラ風のディスクタイプであることを除けば、とてもよく本物の雰囲気を伝えているといえます。

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Comments

初めてお邪魔致します。神戸に居ります一介の車好きです。

岡田尚さんの#5845のLMがCGTVとSCG第5号に出た時は衝撃でした。田辺さんもよく探して、引っ張り出したなぁ、とCG1984年4月号のLMストーリーを読んでいた私は感心したものです。
 今後、岡田さんと#5845の組み合わせは、「ああいうフェラリスタはもう出現しえない」と思って以来、私の永遠の(かつ実現できないであろう)エンスーの理想像となっています。強いて言うならイギリスの、250GTO#3527GTのオーナーでメカニックでもあるピルキントンさん位でしょうか(数年前のGTOのアニバーサリーのイベントで唯一自走して参加して会場に行ったらしい)
 ちなみに元岡田さんのLM、今はフランスのレースカー屋が持っているみたいです。岡田さん以後の歩みも出ています。
http://www.guikasgtc.fr/cadre.asp
 ここにかかれてある履歴を読んでいて、私としては「ミスタータイガース」に所有し続けてもらって、関西のイベントで披露して欲しかったですが、彼は、1949年アルファロメオ6C2500・ヴィラデステを選んでしまったようですね。こちらは今でも大事に持っておられます。
 (このHPの画像を見ていて)確かに岡田さんが持っていたときはDirtyだったけど、欠品はヘッドランプ以外は無い(笑)。ディーラーとしては売り物だから手を入れるのはやむをえないにしても、私としては綺麗にしすぎて、岡田さんの所有していたヒストリーが飛んでしまったのは残念だなぁ、と思っています。
(NY時代の「250LM」というナンバープレートは今でもあの車に引き継がれているのでしょうか)。

 え、私の一台?やはり岡田さんの持っていた時期の250LM#5845です(現実はV35の「250GT」とこれからも仲良くやっていきたいと思っています)。
 でも綺麗過ぎても#5845はええなぁ。長文失礼しました。

Posted by: フランキー中尾 | May 10, 2008 at 07:01 PM

ピエール・バルディノンは、引退されて、本業である革製品のブランドCHAPALは、長男のジャン=フランソワさんが継がれました。
奥様の愛車、赤いオンダS800は、私が1990年にミハエル・オルトマンやデニー・ハルムと一緒に訪れた時には、エンジンが潤滑系のトラブルで壊れた状態でしたが、その後、フランスでレストアされて新車の様な状態になったのが、1998年頃のカーマガジンに紹介されてました。
Drogoの250GTOは、そんなにuglyではないと思います。
http://www.tybrainstorm.de/drogo/1-norinder.html を観ていただければ、デザインを理解していただけるのでは。

Posted by: 燃費男 | September 04, 2007 at 06:18 PM

失礼しました。LINKを誤りました。

Posted by: OG | August 17, 2007 at 06:45 PM

私もiwaoさんと同じく、Lussoが好きです。
私の感覚では、クルマは“she”というよりは“he”と呼びたくなりますが、
Lussoは唯一“she”と呼べるような気がします。

250LMのお話は(大した話じゃありませんが)、“OG”をクリックしてみて下さいませ。

Posted by: OG | August 17, 2007 at 06:41 PM

丁寧なご説明ありがとうございます。
オーナーとなられた方は変わっても、どこかで必ず生き続けるフェラーリ、やはり工芸品である明かしなんでしょうね。
ちなみに、私が好きなのは330GTCです。
理由は30年前に就職して東京に出て初めて目にしたフェラーリで、いわゆる刷り込みです、浅草のレストランオーナーさんが乗っておられましたが、日本で最初の一台を手に入れたと自慢していたのを覚えています。

Posted by: ドカポル | August 16, 2007 at 08:37 PM

ミラノ生まれのティーポ33から250GTOに選び直したクネゴさんをはじめとして、皆さん実に様々な「フェラーリ、自分の1台」をお持ちですね。
それは取りも直さず、フェラーリがいかに魅力的なモデルを数多く生み出してきたかの証左に他なりませんが。
komiさん、モダンフェラーリなら僕も360モデナのベルリネッタを選ぶと思いますね、ドライビング感覚もさることながら、スタイリングがとてもチャーミングなので。
燃費男さん、あのアグリーなドローゴのGTOを選ぶとは、一筋縄の選択ではありませんね!
フランスのクレルモンフェラン郊外にあるピエール・バルディノン邸は僕も80年代前半に訪れましたが、数十台のヒストリックレーシングフェラーリを所有し、それらを走らせるためにレースが出来るほど立派なサーキットを自身の庭の敷地に造ってしまうなんて、ムッシュ・バルディノンはまさにクルマ好きの男の見果てぬ夢をすべて実現してしまったような人物ですね。
その超弩級のスポーツカーコレクターが、現役時代からずっとホンダS800を所有していたのを確認して、日本人としてとても誇らしく思ったものでした。
バルディノンさん、ご存命とすれば相当なお歳のはずですが、今はどうなさっているのでしょうか・・・。

Posted by: 吉田 匠 | August 16, 2007 at 08:09 PM

ニューヨークの岡田さんが亡くなられて十年以上たちます。お持ちだった250LMは、元野球解説者のK林さんがバブルの投機で数億円で買って売り抜けられずに破産して社会から消えてしまった原因になったそうです。
岡田さんがお持ちだった250LMは、フェラーリコレクターで有名なピエール・バルディノンさんが、1964年のルマン優勝車330TRIと交換して岡田さんの手元に来たのです。岡田さんの手元にあった時の330TRIは前のオーナーだったルイジ・キネッティがファントッツィ製のクーペボディを載せた状態だったのですが、バルディノンさんは、ファントッツィに偶然保存されていたオリジナルのルマン優勝時のボディに戻して保存しておられました。1990年にバルディノンさんの自宅の庭に作られたマデュクロ・サーキットを友人のデニー・ザ・ベア(熊のデニ公)ことデニス・ハルムと訪れた時に、この330TRIを引き出してサーキットを走らせてもらいました。その後、バルディノン・コレクションから放出された330TRI は最近のオークションで11億円の値段が付いて現在のオーナーの手に移ったそうです。世の中は、諸行無常と言いますか、フェラーリもレースの場を離れてからも話を残すようですね。

最後に私が欲しいのは、P4をデザインしたピエロ・ドローゴが1台だけ作った1962年の250GTO。あの250GTOは、クラッシュを契機にボディを一般的な1962年型GTOのボディに載せ換えたそうなので、ドローゴボディは、ヨーロッパのどこかに在るそうです。それを365GT2+2かなんかをベースにして載せた車が、私の欲しい1台です。ずいぶん長くなりましたが。以上!

Posted by: 燃費男 | August 15, 2007 at 11:45 PM

前足と後ろ足の膨らみは猛獣を思わせる凄みを感じます。
リアミッドスポーツカースタイルは全てここから始まったと言えるのではないでしょうか。
かなり前のCGでしたか、アメリカ在住の日系?おじいちゃんが確か足グルマとして使っていたような記事を記憶していますが、あのクルマとおじいちゃんは今頃どうしているんでしょうか。

Posted by: ドカポル | August 15, 2007 at 11:10 PM

古今のフェラーリから1台選ぶとしたら・・・。
と言うことでしたね。
失礼しました。
 

懲りずに再度投稿します。
1962年製のGTOです。

バランス完璧です!

Posted by: クネゴ | August 13, 2007 at 05:08 PM

P4が一番、って著名人の中にも居そうですし。
ここはSWBですね、GTOやLMほど希少性はないけれど取り扱いがし易いのかいつでも快音聞かせてくれるのは観客としてありがたいです。

Posted by: Blueman | August 13, 2007 at 12:06 PM

手前みそですが私は360です。
買って8年目になりますが、クラブイタリア仕様で気に入ってます。
もうフェラーリは新旧共に高くなり過ぎで買う事はないと思います。

Posted by: komi | August 13, 2007 at 11:57 AM

フェラーリの名は冠していませんが、ディーノ206Sが欲しい!
パリのパンタンにあるミュージアムで見ました。なんとなく、手に余ることなく運転できそうな、小さなボディが魅力的でした。これも、指で作った輪の中に入りそうな小さいシフトゲートにもそそられました(右ハンドルのセンターシフト、というのが微妙ですけど。レーシングカーは右ハンドル、右シフトが「らしい」ですから)。

Posted by: Hide | August 13, 2007 at 10:30 AM

僕ならアルファティーポ33を選びます。
あのデザインとヒストリー&デメンション最高です!
(67年のデビュー戦でデイトナ24時間を1-2フィニッシュと言う輝かしいリザルトを持つコンペティション・モデルのロード・ゴーイング・バージョンが生産台数わずか18台のティーポ33/2ストラダーレである。)

Posted by: クネゴ | August 12, 2007 at 06:31 PM

60周年のイベントではP-4が選ばれたようですね。
このブラーゴのモデル雰囲気はよく出ていますがやはりホールはボラーニのスポークホイールが合うように思います。 

Posted by: エスロクレーサー | August 11, 2007 at 10:45 AM

僕も250LMです、近頃のフェラーリはどうもガンダムぽくって...インパネ?はF1の夢を見すぎだし

Posted by: クリオ | August 11, 2007 at 10:42 AM

僕は、テスタロッサですね。
512TRには、なぜかときめきませんでした。
再来年出る?ディノが気になっています。

Posted by: らた | August 10, 2007 at 11:21 PM

自分なら、250GTベルリネッタ・ルッソを選びます。流麗なクーペスタイルがとても印象的なFerrariです。スティーブ・マックィーンのルッソが、オークションにかけられるそうですね。

Posted by: iwao | August 10, 2007 at 10:41 PM

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