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February 23, 2007

衝撃の997GT3RS。

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ランボルギーニ・ムルシエラゴLP640に痺れたちょうど1週間後の2月半ば火曜日、ポルシェ専門誌『911DAYS』の仕事で京都郊外のワインディングロードに出向き、僕にとってはLP640以上に衝撃的といえるスポーツカーを走らせてきました。正式車名ポルシェ911GT3RS、分かりやすくタイプ名を織り込んで呼ぶと997GT3RS、もっと短縮して997RSでも意味はつうじます。なぜなら997にはGT3以外のRSは存在しないからで、つまりロードバージョンとしては最もスパルタンな997なのであります。

997の硬派モデルたるGT3が出たのは去年3月のこと、イタリアのヴェローナで開かれた国際プレス試乗会には僕も参加してきましたが、それからわずか2ヵ月後の5月に、GT3のエヴォリューションモデルというべきGT3RSが発表されたのには驚きました。先代の996にもGT3RSはあって、それはGT3のシャシーにレーシング関連の部品を組み付けたものという構成を持っていましたが、997のRSはそれに加えてカレラ4用のワイドボディを採用し、リアフェンダーとリアトレッドが標準型GT3より広がっているのが特徴です。

オレンジ色にブラックストライプのボディは、去年5月にメーカーから公表されたGT3RSにも採用されていたカラーリングで、いわば997RSのテーマカラーといっていいでしょう。もうひとつRS用のスペシャルカラーとしては、雨蛙を連想させる明るく鮮やかなグリーンも用意されています。

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これは997GT3RSのメーターパネルでして、レッドゾーンが8400rpmからにセットされたレヴカウンターと、350km/hのスケールを持つスピードメーターが、只者ではないことを示しています。スウェードが巻かれたステアリングホイールは、センター上の位置にイエローのマーキングが施してあります。

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フロアコンソール周辺の景観ですが、このカーボン製シフトレバーはオプショナルパーツで、フロアのセンタートンネル部分がボディと共色にペイントされているのも同じくオプションとのこと。単に無愛想なだけのスパルタンではなく、こうやってディテールがデザインされているのが今っぽいといえばいえますね。

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リアに搭載されて後輪を駆動するエンジンは、空冷直系の通称「GT1クランクケース」を持つレーシング系の水冷フラット6で、3600ccの排気量からNAのまま415psを絞り出し、6段MTを介して車重1375kgのボディを310km/hに導くといわれます。実際にドライビングしてみるとその豪快な動力性能も痛快無比ではありましたが、それにも増してそのハンドリングの素晴らしさに僕は衝撃をうけたのでありました。

標準型GT3よりリアトレッドが広がってリアのロール剛性が上がった分、スロットルのオン・オフによってノーズの向きが劇的に変わりやすくなっていて、いやいやドライビングの愉しいこと愉しいこと。しかもそういったコントロールを、まったく危なげなくエンジョイできるのが素晴らしい。ちなみに正規輸入車のプライスはGT3が1575万円、GT3RSが1890万円で、両車のあいだには税込み315万円の違いがありますが、RSのワイドボディを自在に振り回せる「腕」を持ったドライバーには、その差額に値するだけの価値は充分にあると思いました。

現行911で最も欲しいモデルは、と訊ねられたら、今だったら迷わず「GT3RS」と答えますね、僕は。

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February 16, 2007

ランボLP640にやられた!

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ランボルギーニのミドエンジンモデルというと、いわゆるスーパーカーのなかでも俗にいう「直線番長」的なイメージが強く、実際、かつてのミウラやカウンタックの初期モデルであるLP400なんかをいい意味での例外とすれば、俊敏なコーナリングとは少々縁遠いクルマだったといって間違いにはなりません。

ところが最近、そのランボのV12モデル、ムルシエラゴの最新バージョンたるLP640に乗ったら、その認識を覆されたのでした。近年のランボルギーニのステアリングは、安定性を確保するためか全般にデッドな印象でしたが、このLP640のステアリングは実に活き活きとしていて、素晴らしく軽快に向きが変わるんですね。

と同時に、短時間ながらランボルギーニ6.5リッターV12をフルに歌わせて加速したら、脳天が痺れるような快感を覚えましたから、直線における速さもこのクルマの極めて大きな魅力のひとつなのはいうまでもありません。

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ではLP640とは何者かというと、それまで6.2リッターだったV12エンジンを6.5リッターに拡大し、パワーを580psから車名にもなっている640psに強化したモデルで、6段MTもしくは2ペダルのeギアを介して、1665kgの乾燥重量を0~100km/h加速3.4秒、最高速340km/hに導く、強烈な動力性能をマークするといわれています。

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大磯プリンホテルをベースに開かれた毎年恒例の日本自動車輸入組合=JAIA試乗会において、クルマサイト『carview』の動画ページの撮影でドライビングしたムルシエラゴLP640ですが、ドライブフィールに深く感激するとスタイリングまでもがこれまで以上に魅力的に見えてくるのは、恋愛感情なんかと同じで、人間として極めて自然なことじゃないかと思います。

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February 12, 2007

すこぶる自転車な一日。

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2月に入って最初の土曜日、自分のバイクのホイールとタイヤを交換してもらうため、久しぶりに品川区荏原にあるバイクショップ、サイクランドKOOWHO=コーフーを訪ねました。ここは、90年代半ばにMTB=マウンテンバイクに夢中になったときから僕のバイクの製作とメインテナンスを一手に引き受けてくれている、信頼できるショップなのです。

そうしたら、こんなバイクを作ったから乗ってみませんかと、ボスの永井隆正さんが店の奥から持ってきたのがこれ、TURNER FLUX=ターナー・フラックスでした。アメリカのターナーは前後にサスペンションを持つフルサスMTBのスペシャリストで、ダウンヒルバイクも得意としていますが、これはフルサスのなかではストロークが短い代わりに上りも得意な、いわゆるクロスカントリーバイクの最新型で、サスペンションのトラベルは前後とも100mmとのこと。

そこでお店の周りをチョイ乗り。もちろん周囲には未舗装路なんかないので、歩道の段差を乗り越えたりしてサスペンションの動きをチェックしてみると、さすがスペシャリストたるターナーの製品だけあって、ショックの吸収性が素晴らしい。上りも想定しているバイクなので、サスペンションはそんなにソフトなわけじゃないんですが、ガツンとくるような衝撃は見事に排除されて、乗り心地は実にフラットで快適なのであります。クルマに喩えるのは難しいけれど、軽量なのに乗り心地のいいロータス・エリーゼといったところでしょうか。ま、エリーゼの脚はときたまガツンときますが・・・。

ただしターナーは量産メーカーではないのでプライスもそれなりにして、リアサスペンションを含むフレーム売りでおよそ25万円、シマノの最上級MTBコンポーネンツのXTRを使って組んだこのバイクだと、完成車で65万円前後になるという話でした。たしかに安くはありませんが、そのカテゴリーで最高クラスのものがそれで手に入ると考えれば、納得がいくような気がしませんか。

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コーフーにはこんなバイクもありました。僕が少し前にこのブログに「ちょっと気になる自転車を発見」と書いたディスクブレーキ付きのシクロクロスバイク、レモン・ポップラッド・ディスクの2007年モデルですね。お客さんに納車するために組み上げたばかりというこれ、赤のペイントが僕が想像していたよりも鮮やかなフレーク入りでしたが、これはこれでなかなか魅力的な佇まいを見せていました。

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そしてこれがホイールとタイヤを交換するためにコーフーに持ち込んだ僕のバイク、VooDoo D-Jab=ヴードゥー・デジャブ。チタンフレームのアメリカ製クロスカントリー用リジッドMTBで、作ってからもう10年以上になりますが、そのオーソドックスなスタイルにも、チタンゆえの軽くてしなやかな乗り味にも、一向に飽きがこないんですね。今は街乗り仕様にモディファイしてありますが、いわゆる「一生モノ」の典型じゃないかと思います。

この日、ヴードゥーと僕が取材されたリポートが2月20日発売の自転車専門誌『BiCYCLE CLUB』3月号に載るとのこと、もしも興味があったらチェックしてみてください。

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February 10, 2007

JEREZ空港のTIOPEPE。

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これ、カイエン試乗会の帰路のへレス空港で撮った地元のシェリー酒のブランド、TIOPEPE=ティオペペのアドバタイジングです。本物のシェリーの樽をペイントして積み重ねただけの、シンプルだけれどリアリティのある広告ですね。

ところで右後方の飛行機は、イベリア航空に次ぐスペインで2番目のキャリアと思われるSpanair=スパンネアの機体ですが、スペインの空港ではしばしば見掛けるだけでなく、他のヨーロッパの国でも目にすることがあります。そのすっきりした機体デザインは、赤と黄色のイベリア航空よりも好きですね、僕は。

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ちなみにこれは帰国前夜、カディス近郊の地元レストランで囲んだ夕食のテーブル。こういった前菜の類がどれも日本人の舌に合っていて、とっても美味しく食べられるんですね。

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February 03, 2007

スペインで乗ったのはニュー・カイエン。

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1月末にスペインの南西の端、へレスくんだりまで飛んでいった目的はこのクルマに試乗することにありました。そう、大きくマイナーチェンジしたポルシェ・カイエン。外観上はこのようにフロントスタイルの変更が最も目につきます。ちなみに写真の向かって左側がカイエン・ターボの顔、右側がV6のカイエンおよびV8のカイエンSの顔であります。

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へレスからクルマで西に45分ほど走った海辺の街カディス=CADIZの郊外に建つホテル、Melia Sancti Petri がカイエン試乗会のベースになった場所でした。ここはそのエントランスロビーの奥にある広大なパティオですが、鮮やかな壁の色使いがスペイン、なかでもアンダルシア地方の雰囲気を盛り上げます。

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メインの試乗日28日のテストルートの大半は、ポルシェの試乗会には珍しく激しい雨に見舞われてしまいました。これは昼食をとった郊外のレストランで雨脚が弱まるのを待つの図ですが、結局このときはほとんど豪雨と呼びたい雨のなかを出発する羽目に。

それでも全車が無事ホテルに帰り着いたのは、さすが4WDのカイエンというところでした。しかも新型は従来モデルより一段と力強く、よりスポーティで、しかも明らかに快適なSUVに進化していました。ま、顔つきの変化には色々なご意見がおありでしょうが・・・。

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前回のリポートにも登場した僕の部屋から望む海の光景29日朝バージョンですが、あらためて地図をチェックしたらカディスはジブラルタル海峡より西側に位置しているのでこれは地中海ではなく、大西洋なのでした。あまりにも穏やかに凪いでいたので地中海と思い込んでしまったのです。関係者の皆様(誰?)にお詫びして訂正いたします。

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