1965年911、ステアリング話。
僕は昔から、クルマとドライバーの接点となるポイント、いわゆるインターフェイスに興味がありました。
つまりステアリングホイールとか、シフトノブとか、ペダル類とか、そういった部分の感触=タッチ、およびそのデザインですね。
なかでも特に、運転中は常に手で触れている部分であり、なおかつドライバーの目の前にある部品でもあるステアリングホイールに特別な関心があって、昔から主にスポーツ系のそれを手に入れていたので、いまではそれを数本持っている、ということになっています。
けれども、今どきのクルマはエアバッグが標準ですから、素人がおいそれとステアリングを交換することもできません。
そこでいきおい、そういった興味の対象は旧いクルマに向くわけで、僕の場合は1965年911の登場となるわけです。
僕の持っているステアリングのなかで、1965年911にタッチの面とデザインの面から最も相応しいのはどれか、それを確認したくて、ことあるごとにステアリングを交換していたのでした。
そこでここでは、そういったごく個人的な興味の対象について何回かに分けてリポートしてみようと思うので、興味を感じていただける皆さんにお付き合い願えればと思います。
ぜひ画像をクリックして大きくして見て欲しいんですが、まずこの4本スポークのウッドリムステアリング、実はこれが1965年ポルシェ911の標準ステアリングなんですね。
僕がこの911を手に入れたときに、前オーナーから手渡されたものなんですが、実はこれ、僕は一度もクルマに装着していません。
その理由は、この画像を撮ったときには巧く被せてあるのでそうは見えませんが、ホーンボタンの左右に出ているプッシュリングの左側の部分が割れていて、このままでは使えないんですね。
それにもうひとつ、敢えてそれを修理してまで911にフィットしなかった理由は、次の画像を見ていただくと分かるはずです。
左下の黒いアバルトのレザーリムが外径35cm、右下のナルディのウッドリムが外径38.5cmなんですが、その上にあるポルシェのオリジナルステアリングはなんと外径42cmもあるんですね。
60年代半ば当時に標準装着だった165HR15ラジアルタイヤと、それにマッチさせたソフトなサスペンションから想定される当時のドライビングスタイルからすると、このくらいの大きさのステアリングがちょうどいいと当時のポルシェが判断した結果でしょうね、これは。
ところが、ダンパーを適度に締め上げて車高も若干低めに設定し、それに合わせて当時よりワイドな現代の60%扁平タイヤを履いた現在の1965年911のドライビングスタイルから想定すると、42cm径の標準ステアリングではどう考えても大きすぎるわけです。
ちなみにこれが1965年911のコクピット画像の一例、外径38.5cmのナルディ・クラシックウッドを装着したカットというわけであります。






Comments
しらおさん、本当にお久しぶりです!
ご本人も、赤いナローも、お元気ですか?
またそのうちコメントくださいね。
Posted by: 吉田 匠 | June 06, 2006 at 10:32 PM
吉田先生、お久しぶりですー。
私も当然、オリジナルは床の間、クルマにはmomoです。
Posted by: しらお | June 06, 2006 at 08:43 PM
吉田先生、お久しぶりですー。
私も当然、オリジナルは床の間、クルマにはmomoです。
Posted by: しらお | June 06, 2006 at 08:43 PM
そうですか、吉田さんのこだわりステアリングちょっと期待してます。
ところで、911(シリーズ)に乗っていながら知らなかったのですが、ちゃんと911のロゴがついているんですね。
元祖911は違いを感じます。
Posted by: ドカポル | June 02, 2006 at 09:45 PM
ドカポルさんをはじめとする皆さん、早合点しないでください!
このステアリング話、ナルディ・クラシックウッドで決まり、というわけではないんですよ。
ナルディはたしかに美しいけれど、この他にもあと数本のステアリングが順に登場しますから、結論は気長に待っていてくださいね。
ではまた。
Posted by: 吉田 匠 | June 02, 2006 at 09:36 PM
前面のパネルがウッド(調?)ですか。であれば他に選択の余地はないかと思われます。
画像を拝見する限り、大きすぎず小さくもなくまるでオリジナルのような感じを受けます。
ウッドステアリングが似合うクルマって、そうそうないですからね。
細いタイヤに細いステアリング、そして細いボディー。
格好いいです。
Posted by: ドカポル | June 02, 2006 at 09:22 PM
こんばんわ!
ナローのステアリングって大きいんですね~。
びっくりデス!
でもナルディーのウッド、似合ってます、ステキです!
次回はシフトノブ??レカロ??
楽しみ~~。
Posted by: kerorin2 | June 02, 2006 at 09:02 PM
こんばんは。自分も詳しくはないのですが、ポルシェというとこの4本スポークのステアリングをイメージします。結構大きいものだったんですね。
自分が前のクルマにつけていたのはナルディクラシックのブラックレザーでした。17年ほど使っていましたが、夏の日差しのせいか、弧の上の部分が焼けてボロボロになってしまって、今は別のものを使っています。
Posted by: ぐらんどばん | June 02, 2006 at 08:29 PM